孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦して危うからず」とあります。

とかく現代人は他人をとやかく詮索するわりには己をわきまえない人が多いようです。先ず己を知り、己を高める努力をすることが必要でしょう。健康面でも同様で、40歳以上の成人病年齢に達すれば、人それぞれどこか弱い部分があって当然なのです。そこを認識して、どう生きていくか、全く無関心に生きていくかでは、その後の人生航路は大きく変わってしまいます。

~ 年に1度は受診を ~
若いころ、丈夫だった人が無理をして早死にする事が、結構多いのです。人生50年から人生80年に平均寿命が延びましたが、「生老病死」といって、人は確実に老いていき、若いころには絶対に戻りません。そこで現在の自分の状態を知っておく必要があるわけです。

現在、日本人の3大死亡原因は、(1) 癌などの悪性腫瘍、(2) 狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、(3) 脳梗塞、脳出血などの脳血管障害の3つで全体の70%を占めます。

(1) の癌に関しても、治療法はかなり進歩してきましたが、現状では「早期診断、早期治療」が原則です。 (2) (3) の主な原因は動脈硬化です。動脈硬化のうちアテローム性動脈硬化が重大であり、中小動脈の内腔の狭少化、閉塞をもたらし、心筋梗塞、脳梗塞などの致命的疾病になるわけです。

その原因として、(1) 高血圧症、(2) 高脂血症、(3) 糖尿病、(4) 喫煙、(5) 肥満などがあります。これらの因子により、結果としてLDLコレステロールエステルが血管内腔に蓄積して、アテローム性動脈硬化となります。

逆に言うと、これらの因子をそれぞれチェックしていれば、動脈硬化の進行を防ぎやすくなけです。

かくの如くの理由から、少なくとも年に一回は、健康診断の受診をおすすめします。

皆さまの環境に応じて、人間ドック、市民健診、会社健診と、とりあえず受診してはいかがでしょう。その結果、チェック項目を指摘されたら、最寄のホームドクターを受診し遠慮なく相談してください。現代医学の進歩は目覚しく、色々な事が科学的に解明されてきています。

ところで、私はいわゆる「健康バカ(・・・・)」になれと言っているのではないのです。健康であるほうが人生を楽しく、充実したものにしてくれるからです。

それでは皆さま、お元気でお過ごしください。