日差しが気になる季節に向けて ー 日焼け止めの塗り方と選び方
紫外線の量は、5月からピークに達しています。
本来なら、紫外線対策のお話は5月にすべきところですが、今年はコロナの影響で、テレワークが推奨されたり、自粛生活も長かったと思います。
今年の夏、気をつけたいのは、①コロナ ②紫外線 ③熱中症 ④災害、でしょうか❓
この中から、今回は、紫外線対策の一つである日焼け止めの話をしたいと思います😊
○なぜ紫外線対策が必要なの?○
紫外線を長期間、無防備に浴びると、日焼けしてしまうだけでなく、シミ、シワ、たるみなどの光老化が引き起こされます。皮膚癌のリスクも高まります。
ですから、女性だけでなく、小さなお子さんや、男性の方も、ぜひ、今年から紫外線対策を始められてください。
○SPFとPAて何のこと?○
日焼け止めのラベルには必ずSPFとPAの記載があると思います。
SPF(Sun Protection Factor)とは、UV-B(紫外線B波)の防止効果を表す数値です。紫外線B波は、色素沈着やシミの原因になると言われています。
PA(Protection Grade of UVA)とは、UV-A(紫外線A波)の防止効果を表す数値です。紫外線A波は、シワやたるみの原因になると言われています。
SPFの数値が大きいほど、また、PAの+の数が多いほど、予防力が強くなります。
つまり、最強の日焼け止めは「SPF50+」の「PA++++」ということになりますね 💡
○日焼け止めは適切にぬりましょう○
SPFやPAは、1平方センチメートルに2mgを塗った場合の効果が基準になっています。
でも実際には、1平方センチメートルあたり1mg前後しか塗られていなかったり、これより少ない方も多いようです。
「SPF50+」の「PA++++」の日焼け止めでも、適正量の半分以下しか使っていなければ、効果も半分以下になってしまいます😢
日焼け止めは、薄くのばしすぎず、ご自身が思っている以上にたっぷり塗りましょう😉
顔に塗る場合の目安は?
メーカーにもよりますが、顔に塗る場合は、
- クリームタイプの日焼け止めで、パール粒2コ分
- ローションタイプのものは、100円玉2コ分
が目安です💕
塗り忘れに注意!
「耳なし芳一」のお話ではありませんが、耳は和尚さんも書き忘れたように、耳に塗るのは忘れがちです💦
じつは耳は、日焼けしやすい場所です。耳や首のうしろも、塗り忘れないように注意しましょう ❣
○どんな日焼け止めを選んだらよいの?○
ドラッグストアでも、無香料、無着色、低刺激な日焼け止めは、たくさん販売されています。
昔のように、SPFが高いと肌荒れが気になる…ということも少なくなり、保湿成分が配合されている商品もふえてきました。
お好みやライフスタイルに合わせて選んでいただくのが良いと思います。
オフィス勤務の方
室内での活動が多く、紫外線を浴びるのは通勤くらいの方であれば、「SPF32」「PA+++」くらいの日焼け止めでも十分です。
ですが、薄く伸ばしながら塗っていては、効果は半減です😢
先ほどの目安を参考に、しっかり、たっぷり塗ってください。
強さは、お好みに応じて「SPF50+」「PA++++ 」を使用されてもよいと思います。
戸外での活動が多い方
屋外で過ごす時間が長い方や、登山や海水浴などで長い時間、紫外線を浴びる場合には、「SPF50+」「PA++++」の日焼け止めをおすすめします。
塗り方は、外出前に1回と、数時間後に必ず重ね塗りをしましょう ❣
このときも、しっかり、たっぷり塗ってくださいね。
○昨年の日焼け止めを使ってもよい?○
去年は大丈夫だったのに、今年塗ったら「かぶれ」が起きる場合は、日焼け止めが古くなっていることも考えられます。
今年の紫外線対策には、今年購入した日焼け止めをご使用されることを、おすすめします💕
○最後に○
夏は、皮膚の露出が多くなるため、
日差し以外にも、さまざまな刺激があり、皮膚トラブルが起きやすい季節です。
お困りのことがあれば、皮ふ科へご相談なさってください。