円形脱毛症について

こんにちは。柏市明原ヤマ・クリニック、皮膚科医の甲斐やよいです。

脱毛症にはいろいろな種類がありますが、円形あるいは楕円形に頭の毛が抜けてクッキリと地肌がみえる脱毛を「円形脱毛症」といいます。

ふだんの生活では、痛みやかゆみを感じることがないので、ご家族や美容師さんに指摘された…と受診される患者さんも多いです。男性でも女性でも、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢でおこります。とくに10-20歳台の青少年期に初めて円形脱毛症になることが多いと言われています。

人間には、外敵からからだを守る「免疫」という仕組みがあります。ところが、何らかのきっかけで、「免疫」が「外敵」と間違えて「毛を造る場所」を攻撃してしまうと、その場所が破壊されて毛を造り出せないようになってしまいます。

免疫の仕組みを狂わす「きっかけ」として言われているのは、

  • 精神的ストレスなどの、いわゆる自律神経失調
  • アレルギー疾患
  • 膠原病や慢性甲状腺炎などの自己免疫性疾患

などがあります。

円形脱毛症は、脱毛の場所や脱毛部の個数の違いで、単発型、多発型、全頭型、汎発型(頭の毛だけでなく、眉毛、まつげ、からだの毛など全身の毛が抜ける)などに分かれます。

脱毛部が1カ所だけの単発型は、3-6ヶ月で放置していても自然に治ることが多いですが、抜けている範囲が広いときや、繰り返しおきている場合には治りにくいので、治療が必要です。

治療には、外用療法(ステロイド剤、血行促進剤)、液体窒素療法、ステロイドの局所注射、局所免疫療法、ステロイドパルスの内服・点滴療法などがあります。

いまのところ、脱毛の予防薬はありませんので、円形脱毛症に気がついたら、早めに皮膚科などの医療機関を受診し、適切な治療をうけることが治癒への早道だと思います。

 

前の記事

お薬手帳を携帯しましょう

次の記事

シャンシャンに会いたい