50歳を過ぎたら気をつけたい帯状疱疹①~帯状疱疹のお話

こんにちは。柏市明原ヤマ・クリニック、皮膚科医の甲斐やよいです。

○帯状疱疹とは○

水痘・帯状疱疹ウィルスによって起こります。初めて感染したときは、水ぼうそうとして発症します。水ぼうそうが治った後も、ウィルスが神経節に潜んでいて、ストレスや過労などが引き金となってウィルスに対する免疫力が低下すると潜んでいたウィルスが再び活動を始め、神経を伝って皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。ですから、水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。他のヒトから感染して帯状疱疹になる訳ではありません。

○帯状疱疹の症状○

症状としては、体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれます。水ぶくれが治る頃には、痛みもやわらぎますが、その後も長期間にわたってピリピリするような痛みが残ることがあります。これを「帯状疱疹後神経痛」といいます。

発熱や頭痛などの合併症がみられることもあります。なお、顔面の帯状疱疹の場合は、目や耳に症状があらわれることがあります(ヘルペス角膜炎、ラムゼイ・ハント症候群)。

50歳以上で発症率が高くなり、加齢、手術、悪性腫瘍の合併、化学療法や放射線療法による免疫力の低下が引き金になります。そのほか、過労やストレス、強い紫外線なども引き金になるので、若い人に発症することもあります。

○治療方法○

抗ヘルペスウィルス薬を使用します。痛みが強い場合は、痛み止めを併用することもあります。

早期に適切な治療を行うことで症状を軽くし、合併症や後遺症である「帯状疱疹後神経痛」のリスクを減らすことができます。

帯状疱疹かなと思ったら、早めに医師にご相談ください。

特に、顔面の帯状疱疹の場合、頭痛や吐き気を伴う場合、チクチクした痛みだけでなく筋力低下などの運動神経の障害を認める場合などは速やかな治療が必要です。