50歳を過ぎたら気をつけたい帯状疱疹②~帯状疱疹ワクチンの接種を行っています

こんにちは。柏市明原ヤマ・クリニック、皮膚科医の甲斐やよいです。

口唇ヘルペスと帯状疱疹について書かせていただきましたが、今回は帯状疱疹ワクチンのお話です。

さて、「ワクチン」というキーワードに敏感になる昨今ですね。

帯状疱疹は、以前のコラムにてご説明した通りですが、全年齢に症状が出現するとはいえ、やはり加齢に伴い出現頻度は増えます。合併症、とくに帯状疱疹後神経痛になってしまう割合も高くなります。痛みをコントロールするには、内服薬や神経ブロックなどの方法はありますが、治療期間は数ヶ月から年余にわたる場合もあり、残念ながら高齢者の帯状疱疹後神経痛の治療は難渋することが多いです。

帯状疱疹の予防には、日頃から体調管理を心がけ、免疫力を退化させないことですが、もう一つの選択肢として「ワクチン」があります。現在日本で接種できるワクチンには、弱毒性生ワクチンと不活性化ワクチンの2種類がありますが、いずれも自費診療となります。

弱毒性生ワクチンは、日本で開発されたものです。すでに小児の水痘ワクチンとして非常に長い歴史があり、安全性や有効性には十分な実績があります。ただ、免疫不全の方には接種できません。効果の持続期間は、不活化ワクチンよりも劣る、と言われています。

一方、不活化ワクチンは、日本では2020年1月から使用できるようになりました。効果も持続期間も優れています。2回の接種を必要とする点や、接種した場所の反応や痛みが強いこと、値段が高価であることなどが難点としてあげられます。

諸外国での導入状況ですが、米国・カナダ・オーストラリアでは帯状疱疹ワクチンが推奨され、費用助成も実施されています。日本では、2021年3月時点では名古屋市で両ワクチンに対して帯状疱疹予防接種の費用助成などを行っています。都内文京区では弱毒性生ワクチンに対して助成を行っているようです。残念ながら柏市では、どちらのワクチンも全額、自己負担です。

人口が少子高齢化へシフトしている日本では、諸外国同様に推奨すべきワクチンではないか…というのが個人的な見解です。

予防接種は、内科でも皮膚科でも受けることができますので、気になる方は、お気軽にご相談ください。