花粉に関連する食物アレルギー

新入・進級のみなさま、新社会人のみなさまおめでとうございます。柏市明原、ヤマ・クリニック 皮膚科医の甲斐やよいです。

まだまだ花粉の季節が続いています。今回は、花粉に関連した食物アレルギーの話をしたいと思います。

現代を生きる私たちにとって、アレルギーはとても身近な問題だと思います。いままでは美味しく食べることができていたのに、急に口の中や喉の奥がイガイガ、ぴりぴりしたご経験がある方も、いらっしゃると思います。

これは「口腔アレルギー症候群 (oral allergy syndrome:OAS」とよばれる病気です。この口腔アレルギー症候群のなかでも、花粉症と関連する病気を「花粉-食物アレルギー症候群(pollen-food allergy syndrome:PFAS)」と呼んでいます。

花粉-食物アレルギー症候群とは、花粉症の患者さんが、その花粉と似た蛋白質の構造をもつ果物や野菜に対してアレルギー反応を起こしてしまう病気です。アレルギー反応は、ほとんどの場合、食べた直後から数分以内に、口の中・喉・唇の刺激感、かゆみなどの症状があります。このような症状は自然に消えますが、まれに腹痛や下痢などの消化器症状が起きたり、重い全身症状になることがあります。

花粉症の人が全員、花粉-食物アレルギー症候群になるわけではありませんが、日本では、カバノキ科(シラカバ、ハンノキ)の花粉症の人が花粉-食物アレルギー症候群を発症するケースが多いと言われています。カバノキ科の花粉は1月から6月まで飛んでいます。スギ・ヒノキ花粉より早く、期間も長めです。この時期に、カバノキ科の花粉症の患者さんがリンゴ・モモ・サクランボ・イチゴ・ナシなどのバラ科の食物や、メロン・スイカなどのウリ科の食物、キウイフルーツ、セロリ、じゃがいも、ニンジンなどを食べると、場合によってはアレルギー反応が起きてしまったり、悪化したりする可能性があります。もちろん、全員に起きるわけではありません。

これ以外の花粉症にも、それぞれ関連する食べ物があり、その食べ物を食べた場合にアレルギー反応を起こしてしまう場合があります。

何か食べ物を食べて、気になる症状があるような場合には、お気軽にご相談ください。

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