白い一枚の診察券

こんにちは。柏市明原、ヤマ・クリニック 皮膚科医の甲斐やよいです。

葉桜になりツツジが咲き誇るほど暖かい日が続くので、家じゅうの冬の上着をすっかり片付けたばかりだったのですが、ここ数日の寒さに着るものがなく困ってしまいました。皆さまは、いかがでしょうか。寒暖の変化で体調など崩されないようにと思います。

3月22日に緊急事態宣言があけて、約3週間が経とうとしています。感染者増加のニュース、ワクチン供給の遅延(執筆中の現在、私もまだ打っていません)、変異株の出現など、心配事はつきませんね…。私たちにできることは、やはり自身の感染対策だと思います。当院も気持ちを引き締めて感染対策を継続し、来たるワクチン接種に備えています。

さて、先日患者さんが受付で一枚の診察券を見せてくれました。

それは祖父の時代の、柏皮フ科の診察券。

大切に保管されていたのか、とてもとても綺麗な状態で。

記憶の中の祖父は、いつも白衣を着ていて、リビングではパイプタバコを吸って経済新聞を読んでいました。診察券を眺めていたら、白髪で鷲鼻の、祖父の横顔がくっきりと浮かび上がってくるような気持ちになりました。祖父も(父も)、このコロナ禍の診療をどう思ったことでしょう。私の目には、現役時代の2人はとても自然体で仕事をしていたと思います。それはもう、多忙な日々もありましたが、患者さんと話すのが何よりも好きで、この仕事をやりたいからやっている、という雰囲気でした。

コロナ禍も2年目、私自身は、すっきりとしない日々が続くような気分になっていましたが、祖父の白い一枚の診察券を通じてエールをもらった気持ちになりました。

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