じんましんについて

こんにちは。柏市明原ヤマ・クリニック、皮膚科医の甲斐やよいです。

じんましん(蕁麻疹)は5人に1人は一生のうちで一度は経験するといわれる身近な病気の一つですが、「痛みもつらいけど、かゆいのも同じか、それ以上つらい」と訴える患者さんもいらっしゃるほど、患者さんにとってはとてもつらい病気です。

蕁麻疹は、突然、皮膚の一部が赤み(紅斑)をもち、くっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形も無く消え、また別の場所に現われてはきえることを繰り返します。多くの場合かゆみを伴います。蕁麻疹の名前の由来は、イラクサです。和名で蕁麻といいます。その茎や葉には刺毛があり、この刺毛に触れた部分が赤く腫れ、痛がゆさを伴います。それに似ている皮疹であることから病名がついています。

○蕁麻疹の分類(時間経過別)○
蕁麻疹は、時間の経過で分類できます。

①症状があらわれてから6週間以内のもの=急性じんましん

②6週間以上症状が出たり消えたりを繰り返す場合=慢性じんましん

と呼びます。

○蕁麻疹の分類(原因別)○

また、原因によって分類することもできます。

①特に誘因がなく自発的にあらわれる(特発性の)タイプ

②特定の誘因によりあらわれるタイプ

です。

受診される方の7割ほどは、とくに誘因がない特発性のタイプです。

残りの3割の方は、アレルギー性の原因物質によるもの…例えば食物(卵、小麦、エビ、カニなど)や薬物(アスピリンなど)、植物、虫刺されなどによって誘因される場合や、コリン性じんましん(汗をかく刺激や精神的ストレス)、物理性じんましん(熱、日光、寒さによる刺激など)などになります。

○蕁麻疹の治療○
蕁麻疹の原因が分かっていれば、原因を取り除くか、回避します。

かゆみの治療には、抗ヒスタミン薬を飲んでいただきます。

とくに原因がなく出るじんましんの場合は、お薬を飲めば症状が出なくなることが多いです。原因不明だからと諦めず、抗ヒスタミン薬を飲み続けることが大事です。また、皮疹が出なくなった後も、しばらく薬を飲み続けることが大切です。

受診時には皮疹がでていないことも多いので、じんましんで外来受診された場合には、細かく問診させていただくことになります。

○可能であれば症状の写真を…○

できれば、経過中に出た皮膚の症状を、スマートフォンなどで撮っておいていただけると、診察時に役に立ちます。具体的な赤み、ふくらみ、皮疹の面積などを観察できると、分かることも多いので、写真が1枚でもあると非常に助かります。

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